Home Care在宅医療のご案内

みどりの杜病院  在宅医療推進室

緩和ケアは、自宅で過ごしながら外来通院で受けることができます。
緩和ケア外来は公立八女総合病院などに設置されています。
外来通院が困難になった場合に、在宅(自宅または介護施設)で過ごしたいと希望された場合には、訪問診療で在宅での緩和ケアを提供できます。
地域の訪問看護ステーションやケアマネジャーや訪問ヘルパーや訪問リハビリと連携しています。
在宅で過ごすことが困難になれば、みどりの杜病院などのホスピスに入院することもできます。
一般の病院やホスピスに入院していても、在宅で過ごしたいと希望されれば、退院して在宅ケアを受けることができます。
療養の場所の希望に応じて病院と在宅ケアの行き来ができます。
コロナ禍で病院は面会制限があるので、家族が自由に付き添えるように在宅ケアを希望されることが増えてきました。

みどりの杜病院では訪問診療を行っております。

訪問診療とは

通院が困難な患者さんのもとに、医師が定期的に診察に伺うことです。

往診とは

訪問診療の患者さんで、突然生じた症状の変化に対して、患者さんご家族が医師による診察をご希望される場合、臨時で診察に伺うことです。

当院での訪問診療対象の患者さんは、がんなどの悪性腫瘍の患者さんを対象としています。がんなどの悪性腫瘍に伴う症状を緩和し、患者さんが住み慣れた自宅あるいは施設等々で、ご家族とともに、自分らしく生活できるよう近隣の訪問看護ステーションと連携し支援いたします。また、緊急時には、予めお知らせした緊急連絡先に連絡いただければ24時間いつでも対応いたします。

訪問診療中であっても入院のご希望がある場合は、当院あるいは公立八女総合病院への入院も可能です。入退院を繰り返しながら、より良い生活ができるようお手伝いいたします。

お問い合わせ先

みどりの杜病院 在宅医療推進室
TEL 0943-23-1700

チームによるケア(在宅ケア)

在宅医療推進室の実績(2020年)

訪問診療を行った患者さんの転帰は、在宅看取りが69%、みどりの杜病院に入院してからの看取りが21%、一般病院に入院してからの看取りが10%でした。

八女筑後医療圏は東南部に広大な山間部を抱えています。
往復だけで1時間かかることがあります。
公立の病院の務めとして山間部の訪問診療に応じています。
地域の訪問看護ステーションが、いつでもどこでも快く訪問してくれるから、山間部の在宅医療を可能にしています。

在宅医療推進室の実績(2020年)

訪問診療先です。東は星野村・矢部村まで、南は立花町・みやま市まで広く訪問診療を行っています。大木町や柳川市や久留米市まで訪問する時もあります。

八女筑後医療圏 八女市・筑後市・広川町
2018年 八女筑後医療圏 がん死 看取りの場所別
総数 485 (病院 403 診療所 2 老健施設 1 老人ホーム 30 自宅 49)
みどりの杜病院での看取り (病棟 143  老人ホーム 2  自宅 32)

八女筑後医療圏での、がんの患者さんの病院での看取りの約3分の1、自宅での看取りの約3分の2をみどりの杜病院で行ったことになります。

在宅医療推進室の年次別実績

在宅緩和ケアに必要なこと

本人と家族の 負担軽減安心 に努める

  • 24時間の対応
  • 適切な症状緩和
  • 負担を減らす(体の負担・心の負担・お金の負担)
  • 医療と介護のチーム内の良好なコミュニケーション
  • 緊急入院のためのベッドの確保
  • レスパイト入院(家族の介護疲れを癒すための入院)を保証する
  • 余命やこれからの経過を分かりやすく伝える
  • 在宅での超音波検査

    腹部や胸部の超音波検査を行うことがあります。自宅でも胸水を穿刺したり、腹水を穿刺して、排液することができます。

    在宅での持続皮下注射

    苦痛を緩和する目的で、麻薬性鎮痛剤や鎮静剤などを、精密微量注入器(PCAポンプ)を用いて、24時間で持続皮下注射を行うことがあります。
    内服できない患者さんには有効な方法です。